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そうだ、仕事を辞めよう。

ちょっと自分語りで申し訳ないんだけど、昔お世話になった先生にこう言われたことがある。

 

「もし、君が心理学で飯を食っていきたいのなら、大学の教授になりなさい。間違っても、現場の人間になっちゃいけない。お金が稼げないからね」

 

 その頃の僕は大学院に進学するか(できるかは別として)、それとも現場に出るかっていう所で進路を考えあぐねていて、相談をしにいったんだ。でも、腹の内ではもう決まっていた。大学院で勉強したことがそのまま現場で活きるとも思えないし、それよりもはやく子ども達と出会いたかった。なにかしてあげられたらと思っていた。

 

 だから、そう言われて僕は、正直その先生に失望したんだ。なんだよ、お金って。確かにお金は大切かもしれないけど、そういう汚い言葉をその人の口から聞きたくはなかったんだ。だから、僕はその先生に背中を向けて、現場に入っていった。

 

 ・・・・・・でもですね。今になって思うのは、あの人はきっと、敢えて『壁』になったんじゃないかと。この世間知らずの僕に対して、そうやって『壁』になることで、自分の意志を貫くための覚悟を決めさせたんじゃないかと、今は思うんです。

 

 じゃあ、そうやってまで入った会社を、なんで俺は辞めるのか。今目の前にいる子どもを見捨ててまで・・・・・・そういう言われ方をするのは、辛いな。僕もそうだけど、何より子どもが辛いだろうなと思います。

 

 ただ、このまま働いていくのは無理だわ。家に帰ってきて、へとへとになって死んだ目をしているような状況で、僕は誰かを笑わせることはできない。だったら、別にご飯が三食食べれなくても、会社を辞めてでもまだ見たことのない誰かを笑わせることができたらって。そう思ってます。すげー言い訳くさいけど、そういう選択を取ることにします。