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ネバーランドは栄えない。

今、少子高齢化が進んでいる。老人の孤独死や老々介護の問題がある傍らで、「子どもによる子育て」が問題になっていることは、あまり知られていないように思う。

 

朝日新聞デジタル:母の元交際相手「浴槽につけた」 横浜女児遺体遺棄 - 社会

 

この事件を知った時、怒りを覚えたのはきっと僕だけじゃないはずだ。

 

「浴槽に(あいりちゃんの)顔をつけたら、ばたばたと苦しがっていた」

 

ふざけんなよ、クソ野郎。自分を産んだ親に存在を否定されたら、子どもはどうすりゃいいのさ。親としての自覚が足りない。責任感がない。こんな人間を親と認めていいんだろうか。

 

けれど、よくよく考えてみるとその認識は全くの間違いなのだと気が付いた。こいつら、そもそも親どころか大人ですらないんだ。精神的に子どものまま、親になってしまっている。だから、親としての自覚や責任感を求めても無駄なんだ。

 

いきなり話は変わるけど、はてなにはシロクマさんという精神科医がいて、「大人になれない大人」についてよく言及している。詳しくは『ロスジェネ心理学 生きづらいこの時代をひも解く』を読めばわかるのだけど、シロクマさんは「(精神的に)大人になれ」派だ。でも、僕はそれに対して少し懐疑的で「この世界では、大人にならないという選択が許されている」と思っている。もっとざっくり言えば、「(精神的に)子どもだっていいじゃん」だ。でも、事が子育てとなると「子ども」であることは許されない。

 

子どもであっても親になることはできる。でも、親になったら子どものままではいけないのだ。

 

願わくば、この子が向こうで笑っていられますように。