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「もっと前にきてライブを見て」と君はいうけれど


  先日、あるライブを見にいった時の話です。あるバンドさんが曲と曲の間、MCの時にこんなことをいったんですね。

「あと、前に一歩出てください」
「もうちょっと前の方に来てください」

  それで観客はというと、苦笑いしながら誰一人として微動だにせず……こういう光景、どこのライブハウスでもありがちだと思います。その時、僕は何か分からないけれど凄く違和感を覚えました。そこにいる観客にたいしても、バンドさんに対しても。なんだかこれじゃない……よくわかんないけど、これは違う気がする。何が違うかはわからないけれど。ふわふわ浮いてきた疑問を、羅列してみます。


・ライブって、前で見なきゃいけないものじゃないと思う。もっと、それぞれが自由に楽しんでいいんじゃないだろうか。

・前に来てくださいというより、もっと効果的なアプローチ方法がある気がする。

・お目当てのバンド以外は、後ろに下がる観客達。お目当てのバンドを前で見れるなら、他のバンドの時も前にいていいんじゃない?

・目の前の演奏より背後からの視線が気になる人達、好きに楽しみ過ぎて引かれてる人達。

・僕はライブの時に観客が前にいない苦労を知ってるはずだ。でも、何故自分は動かなかったんだろう。


・というか、そもそも前に来てくださいと言ってたバンドは、他のバンドの時に前に来てたのか?あんま見かけなかったけど。




・「手拍子をお願いします」とか、暗黙の了解的なジェスチャーとか、観客にとってバンドからの押し付けになってないか。

・それ、手拍子するような曲じゃないですし、手拍子できる部分が四小節だけとか、なんのためにさせたの?

・自分達の曲がどういう形で盛り上がって、どういう風に受け取られているのか。そのバンドならではの魅力とか、その魅力をを活かせる曲を作ったり。

・アンケートでしか反応が貰えないのって、正直しょっぱいよね。

・ライブツアーって、一定のラインを超えてる一部のバンドじゃないと、メリットよりもデメリットが多いと思う。それでも未だにツアーが行われるのは、それがライブハウスの貴重な収入源だから、だよね?

・ライブハウスのお客さんが、観客じゃなくてバンドになってる現状。バンドマンはそんなライブハウスに怒っていいし、ライブハウスもお客さんを呼べないバンドマンに怒っていいんじゃなかろーか。……無理だろうけど。



  個人的な意見だけど、ライブ見にきてくれる人達に対するお礼って、やっぱりライブしかないんだよね。見る側としても、心を鷲掴みされるような、最高にハイなやつをかましてほしいんだな。それをできてないバンドが大半だし、もしそれができていたとしても、既存のシステムのままじゃ、覚えてもらうどころか知ってもらうことすらできない低迷状態が続く気がする。


結論、バンドマンは企業のPR戦略に関する本を読んで学び、それを活かして、「前に来てください」よりももっと効果的なアプローチを模索しよう。